増補・話芸きまり文句辞典

落語・講談によく出ることば(改装中)

2017-03-07から1日間の記事一覧

【よい跡は悪い】(よいあとはわるい)「ヨイ後ハワルイ、ワルイ後ハヨイ」善事悪事交々相次ぐをいう。──【諺語大辞典】(講談・国定忠治「コー確りしねえよ、宜い跡は惡るいといふことがあらア」)講談:碓氷の紅葉 【酔い覚めの水千両】(よいざめのみずせ…

【勇士の功は馬にあり】(ゆうしのこうはうまにあり)「馬ハ武士ノ宝」──諺語大辞典 講談「夕立勘五郎」では「武士の功は~」。(講談・夕立勘五郎「コレ能く聞け、武士の功は馬にありと申す、其の馬を打ち殺すとは不埒の奴ぢや」)講談:山内一豊出世の馬揃…

【夜陰の城攻は敗軍の基】(やいんのしろぜめははいぐんのもとい)(講談・太閤記「欺かれたるは無念なれど、夜陰の城攻は敗軍の基でござる。今暫く御辛抱あれ」) 【野猿坊の尻笑い】(やえんぼうのけつわらい)「猿の尻笑い」自ら知らずして他を笑う喩。──…

【盲亀の浮木優曇華の花待ち得たる今日只今】(もうきのふぼくうどんげのはなまちえたるこんにちただいま) 「盲亀ノ浮木」値遇し難き喩。「優曇華ノ花」極めて遇い難い事の喩。──【諺語大辞典】 「もっきの~」とも読む。「毛吹草」にもある。(落語・花見…

【目明き千人盲目千人】(めあきせんにんめくらせんにん)世間には具眼の人もあれば、無識の者もありとの意。──【諺語大辞典】(講談・朝顔日記「イヤ世の中は廣大無邊、眼明千人盲目千人と申すが妙なもので」)講談:慶安太平記 【名家に二代なし】(めいか…

【六日知らず】(むいかしらず)(落語・しわい屋「だすことならば、袖から手をだすのもいやだ、口から舌をだすのもいやだという、これを俗に六日知らずと申します」)落語:しまつの極意、一文惜しみ、駱駝の友達 講談:赤穂義士本伝、鰯屋騒動 【六日の菖…

【木乃伊取りが木乃伊になる】(みいらとりがみいらになる)(「ミイラ取り」は、薬用にするためにミイラを取りに行く 者)ミイラを取りに行った人が、目的を果たせずに、自分がミイラになってしまう。人を連れもどすために出かけた者が自分も先方にとどまっ…

【前尻を売る】(まえしりをうる)「前尻」(同義語を重ねていう。一説に前にある尻の意というはいかが)女陰の間接表現。──【江戸語の辞典】 つまり春をひさぐ、の意。(講談・祐天吉松「娘に前尻を賣らせやがつて」) 【間男は七両二分】(まおとこはしち…

【箒で掃いて箕ではかるほどある】(ほうきではいてみではかるほどある)「箒で掃くほど」箒ではくほど多い。──【故事俗信ことわざ大辞典】(講談・伊達政宗の堪忍袋「小田原城ぐらいが欲しければ奥州仙台へおいでなされ、箒ではいて箕で計るほどあるからい…

【臍が茶を沸かす】(へそがちゃをわかす)甚しく笑うこと。茶ヲ挽クともいう──【諺語大辞典】(講談・赤穂四十七士伝「那いふ田舎大名にもお役が勤まると思へばお臍が茶を沸すと申すものだ椋鳥大名阿呆大名粗忽者の骨頂と云ふのは内匠頭で御座らう」) 【下…

【風前の燈火】(ふうぜんのともしび)命の危うきに喩う。──【諺語大辞典】(講談・水戸黄門「此の美濃守が大老になつたならば、徳川の天下は五代六代の間に暗夜にならうといふ、其の危ふいこと風前の灯火であります」、落語・お七「風前の燈火のごとくまこ…

【日当りの畑で出来た人間】(ひあたりのはたけでできたにんげん)(落語・三で賽「其中に恰好(ちやうど)吾々と同じやうな、日当りの畑で出来た人間が有りまして」) 【ひいきの引き倒し】(ひいきのひきたおし)人をかばい過ぎて、却て其人の害となること…

【杯一】(ぱいいち)「(酒を)一杯」の倒語。(落語・庖丁「どうだい、ぱい一てえことにねげえてえじゃねえか」) 【梅桜桃李一時に咲き乱れたような】(ばいおうとうりいちじにさきみだれたような)(講談・伊達誠忠録「何れ劣らぬ花菖蒲、美しいの何のと…