読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

増補・話芸きまり文句辞典

落語・講談によく出ることば(改装中)

【臍が茶を沸かす】へそがちゃをわかす)甚しく笑うこと。茶ヲ挽クともいう──【諺語大辞典】(講談・赤穂四十七士伝「那いふ田舎大名にもお役が勤まると思へばお臍が茶を沸すと申すものだ椋鳥大名阿呆大名粗忽者の骨頂と云ふのは内匠頭で御座らう」)

【下手の考え七里後れて後悔す】へたのかんがえしちりおくれてこうかいす)編者注:「下衆の知恵は後から出る」に同じか。(講談・本所五人男「併し斯くまでの事もなからうと下手の考がへ七里後れて後悔すと世の諺今目前に見たり」)

【下手の考え休むに似たり】へたのかんがえやすむににたり)拙手はいかに考えても名案いでず。棋客の常言。──【諺語大辞典】(講談・落語・将棋の殿様「わからんことを申さずに早くいたせ。へたの考え休むに似たりということがあるが、いくさをいたすにそう一々首を傾けていては、勝つことができんワ」)

【下手の長談義】へたのながだんぎ)話の下手な人が長々と話をすること。口下手な人に限って長話をするということ。──【故事俗信ことわざ大辞典】 「毛吹草」にもある。(落語・寝床「されば落語(はなし)をお聴きなさいましても講釈を聴きましても、下手の長談義に出会ふと中途で帰へる訳に不可(いかん)から」)《い》

【下手の横好き】へたのよこずき)下手なくせに好きで熱心であること。下手なくせに、むやみやたらにそれをすることを好むこと。下手の物好き。下手の悪好き。(落語・軒付け「浄瑠璃がいたって好きでナ。下手の横好きでおまんねやが」)《い》

【へちゃむくれ】へちゃむくれ)「へちむくり」、「へちむくれ」(糸瓜をむくる意と)役にたたぬ者を罵っていう語。意気地なし。──【江戸語の辞典】(落語・真景累ヶ淵「ちぇッ、わからねえへちゃむくれだなァ、こん畜生ァ」)

【蛇に見込まれた蛙】へびにみこまれたかえる)「蛇に蛙」相敵せざる喩。──【諺語大辞典】こわいものの前に出て、身がすくんで動くこともできないさまのたとえ。とても勝ち目のない相手や大きな威勢のある人物に会った時などのさまをいう。──【故事俗信ことわざ大辞典】(落語・花筏「ああー、えらい顔をしとおるぞ。蛇にみこまれた蛙ちゅう言葉があるが」)

【蛇の生殺し】へびのなまごろし)「蛇ノ生殺シノヨウ」殺しもせず、生かしもせず、半生半死の目に合わすること。──【諺語大辞典】(落語・百年目「いっそ早よ呼びつけて、埒あけてくれる方がましかもしれん……蛇の生殺しはかなわんなァ」)

【へぼ将棋王より飛車をかわいがり】へぼしょうぎおうよりひしゃをかわいがり)(落語・碁どろ「へぼ将棋王より飛車をかあいがり……なんてえまして、こりゃあたしかにあることですな」)

【弁慶と小町は馬鹿だなぁかかぁ】べんけいとこまちはばかだなぁかかぁ)(落語・血脈「所が古い狂句に『弁慶と小町は馬鹿だなア嬶ア』といふことがありますが」)

【片言もって善悪は定め難し】へんげんもってぜんあくはさだめがたし)「片言(かたごと)聞いて~」とも(「片言」を「かたごと」とも読む)。(講談・千馬三郎兵衛「ウム片言を聞いて善惡は定めがたし、又友之丞とやらが申す所を聞けば、實に侍として立派なもの」)

【弁口が巧い】べんこうがうまい)「弁口」口のききかた。口先の巧みなこと。──【広辞苑四版】(講談・越後伝吉「弁口の巧い人だから伝吉の兄弟分だといって榊中宿の与兵衛の所へ行って」)

【ペンペン草が生える(を生やす)】ぺんぺんぐさがはえる)家などが荒れ果てるたとえ。また、家や蔵などが取り払われ、空地となって荒れ果てるたとえ。「〜生やす」相手を威嚇するためたんかを切る時にいう。──【故事俗信ことわざ大辞典】「家に草を生す」(講談・関東七人男)とも。(講談・国定忠治~山形屋「てめえの家の屋根にペンペン草ァ生えるぞ」)

 トップヘ

広告を非表示にする